脚結束紐(脚結束法)
~発見のきっかけ~
脳性小児マヒの乳幼児を治療するにあたって、矯正治療の過程で股関節の角度を正しく維持するために、骨盤と脚を副子によって固定する方法をとりました。
この礒谷式・副子固定法の治療を始めるまでは、ほとんど毎日、下痢・便秘・風邪等、あちこちと内臓が悪く、小児科へ通っていた者が副子固定を始めると全然その必要がなくなり、健康そのものに回復されました。
このことにより教えられ、何とかして出来るだけ簡単に両股関節を定位置に保ち、左右対称した角度に維持することを自ら体験し、膝の上を一本だけ縛る事を考えたのが今から50年前のことです。
そして、一本で縛ったときの欠点は、横向きに寝たとき必ずどちらかの膝が前後し、足首も前後になる欠点を発見しました。
繰り返して申しますと、脚の長さを同じにし、左右の脚の角度の均衡を保ち、骨盤を通して脊柱の生理的湾曲度を正確に保つためには、やはり三ヶ所を縛る結論が出ました。
三ヶ所縛った日の翌朝と縛らなかった日の翌朝との疲労の回復度を比較したとき、その効果が歴然と判明しました。
(これは睡眠中、脊柱が生理的湾曲度に保てるからで、内臓の機能は最高に回復されます。)
その後、延べ200万例以上の臨床により、三ヶ所を縛ることがより正確に奏功するという結論が出ました。
脚結束紐結び方
① 1カ所目。
両足をしっかりとくっつけて、ひも中央部を足首裏側に当て、前へ巻き、重なったひもの下側を上側に重ね、もう1週巻き、前側できつく結ぶ。
② 2カ所目。
膝上5センチ程の場所に、前側から1週巻き、前側できつく結ぶ。
③ 3カ所目。
膝下5センチ程の場所に、前側から1週巻き、前側できつく結ぶ。
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